この渇きを、癒やしてくれるのは、誰だ。 濡羽綾女(ぬればあやめ)が出会った、隻眼眼帯の少女・生志摩妄。 美化委員を名乗る彼女が望むもの、それは身を突き刺すような痛み。 彼女のギャンブルに躊躇はない。 だれよりも粗雑な、単純な、そして純粋な――狂気を求める。 それはギャンブルと言えるのか? 正気じゃない。 まともじゃない。 飢え渇く独りの女の賭博譚。