平安時代中期に紫式部によって創作された最古の長編小説を、与謝野晶子が生き生きと大胆に現代語に訳した決定版。全54帖の第19帖「薄雲」。源氏は二条院に越すように勧めるが、明石の君はまだ躊躇していた。それなら姫君だけでも預けてくれという源氏に、娘の将来を思えばそれが最良の策だろうと決心し、涙の別れをする。その頃太政大臣が薨去し、天変地異が続いた。藤壺は危篤状態になり源氏と最期の言葉を交わし亡くなった。源氏は悲嘆に暮れる。藤壺に仕えていた僧都が悩んだ末、冷泉帝にあなたは源氏の子供であると伝え、帝は驚愕する。